Why is the Night fabulous.


「ギル様よし、ソルカールよし、お掃除もよし……
 あ、おしぼり足りないかも……? この前ギル様がお冠だったしね」

10センチを優に超えるハイヒールが星をまき散らすように床を蹴る。
フロアをくまなく見渡し、ひとつひとつ指差しながら呟く美女……のような「男(ホスト)」。
アルジャーノンは営業開始前の最終確認を行っていた。

クロノスタシスが常に変わらぬ支持を得ているのは、こうして彼が日々の細やかな気遣いを欠かさないからに他ならない。
それを全てのホスト──ギルガメッシュも含めて──が痛感しているからこそ、アルジャーノンは幹部として認められ、全幅の信頼を置かれているのだ。

「アル君。時間なので、号令をお願いします」

「オッケー。すぐ行くね」

頭角を現し始めたNo.3・カールに呼ばれ、振り返る。彼もまた、アルジャーノンを認めるうちのひとりであり、
アルジャーノンもまた、彼とその弟に期待し、また気に掛けていた。

「はい。……いつも助かってます。アル君がいる限り、クロノは安泰ですね」

「ふふっ、ありがとう。でもね、この世界は弱肉強食だから……」

それがカールのお世辞なのか、心からの賛辞なのか、別の思惑を込めたのか。
カールの横を通り過ぎながら、アルジャーノンはそっと囁いた。

「僕的には、カールがいてくれるともっと安泰なんだけどな☆」

そうしてウインクを飛ばすと、ヒールの音を変わらずに響かせ、プリンセス・クロノは待機するスタッフの元へ軽やかに歩いていく。 面食らった一匹狼は、慌てたようにその後を追った。



「それじゃ、みんな。いつものやるよ!」

──そして輝くシャンデリアの下、アルジャーノンによる開店前の号令がかかる。
今日という夜を、変わらずにファビュラスなものにするために。

CHARACTER

愛に生き愛に死ぬ運命ディスティニー

アルジャーノン

ALGERNON

CV. 蒼井翔太

CLUB「クロノスタシス」のNo.2。ギルガメッシュへ諫言ができる唯一の存在。全ホストから全幅の信頼を置かれ、クロノスタシスの幹部を長年務める。周りのホストの良き理解者。話が上手く、女性に対しても完璧な振る舞いをする。トラブルがあった際にも、店の立場や意思を貫ける、芯の強さを持つ。

CLUB「クロノスタシス」所属

誕生日

2月14日

年齢

21

身長

165cm

体重

54kg

血液型

A

月収

¥70,000,000

趣味

ワイングラス収集、ワインセラーの整理

好きな食べ物

イチゴオレ

嫌いな食べ物

炭水化物