Midnight "tension"


月も沈み、ホスト達はアフターに行き、他のスタッフは帰宅した真夜中。
クラブ・トワイライトのVIPルーム、限られた客人とトップホストしか入れない特別な貸し切りルームで兆司がひとりグラスを傾けていたところに、白洲が入ってきた。

「お疲れ様、兆司。最近いつにも増して調子いいみたいだね」

「ああ、例のナンバーワン争いの話が出てからか、売上も好調だからな。
今日はもう誰もいないし、余りだが一杯どうだ?」

「そうだね、もらうよ」

美勢の一等地に店を構え、空いているグラスに無造作に酒を注いで親友と飲む──最高の深夜。かつて憧れた暮らしの一部はもうここに手に入れたが、酒が回った頭でも兆司はまだ深夜テンションになり切れずにいた。親友に聞きたいことがあったからだ。

「なあ白洲、無理してないか?」

「いや? 店は問題ないよ。兆司の方がよっぽど……」

「そうじゃない」

それは彼に店の勘定奉行を任せていることへの心配ではなく、長年の勘としか言いようがないある種の緊張のようなものだった。

「無理なんてしてないよ、本当に」

「……それなら、いいんだ。まだ酒あるぞ、飲めよ」

白洲がそう言って微笑むと、兆司はそれ以上を聞けない。言葉にならない緊張感は、まだまだ続く頂点への道のりに不安になっているだけだ、と言い聞かせて、兆司は酒のペースをあげた。

CHARACTER

兆を稼ぐイケメン国家予算

千極 兆司

SENGOKU CHOUJI

CV. 立花 慎之介

CLUB「トワイライト」のNo.1。累計で一兆円の売上を達成した伝説のホスト、人間国家予算。
若くしてトワイライトを経営する社長兼プレイヤーだが、プライベートは、謎に包まれている。海外にも通用する美貌、モデルも顔負けのスタイル、博識でずば抜けたトーク技術を持つ。No.2の白洲は幼馴染で、全幅の信頼を置いている。

CLUB「トワイライト」所属

誕生日

9月1日

年齢

23

身長

184cm

体重

64kg

血液型

AB

月収

¥100,000,000

趣味

ピアノ

好きな食べ物

和食(白洲のごはん)

嫌いな食べ物

世界三大珍味